Ralf Illenberger's Circle / Ralf Illenberger's Circle (LP)

Biber Records | 568.66350 | GER | 1988 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Horizons I 5:15
A2: Blue Darkness 4:56
A3: Big Change 6:19


A4: Jump 5:31
B1: Gemina 4:28
B2: Moonfood 3:21
B3: Nachtflug 6:25


B4: Ballad 3:49
B5: Horizons II 4:24




独ギタリスト Ralf Illenberger が率いるバンドアンサンブル Ralf Illenberger’s Circle の89年作。Martin Kolbe + Ralf Illenberger としての活動でも知られる Ralf Illenberger が、良音レーベル Biber Records から発表した1枚です。参加メンバーには、マルチ奏者 Büdi Siebert、Andreas Vollenweider 周辺でも知られるスイス人ドラマー Walter Keiser、ベーシスト Peter Keiser らが名を連ね、ギター作品でありながらソロ名義の小品集ではなく、バンド全体の呼吸で組み上げられた内容になっています。

この盤の魅力は、まずギターの音の透明度にあります。硬すぎず、甘すぎず、向こう側が透けて見えるようなクリアな響き。その上に、マリンバや各種パーカッション、木管的な音色が加わることで、ヨーロッパ産ニューエイジ特有の澄んだ空気と民族音楽的な香りが自然に広がっていきます。ただし、いわゆる癒し系の柔らかさだけで進む作品ではないんです。アレンジはかなり緻密で、音数を増やしすぎずに展開を作り、各楽器の入り方にも無駄がない。スムースに聴こえながら演奏の難度は高く、軽く流しているようで実はかなり精密に組まれています。

USニューエイジギターにあるカントリーやフォーク由来の土っぽさとは違い、本作はよりクラシカルで、室内楽的な感覚が強いのも特徴です。メロディは親しみやすく音像は明るいのに、過度にポップへ寄らない。フュージョン的なグルーヴも持ちながら、派手なソロやテクニックの誇示ではなく、全体の流れの中でギターが呼吸しているような印象があります。

80年代末の欧州ニューエイジ/クロスオーヴァーの洗練が、非常に良い形で残された作品。透明感、エスニックな色合い、クラシカルな構成美がバランスよく並び、軽やかでありながら聴き応えもある1枚です。Ralf Illenberger のギター表現を、バンドサウンドとして楽しめる好内容です。ドイツ盤。


Sleeve: 薄くスレ/クスミ/薄くシワ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---
型番 SMS-08722
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