Get Back | 1044 | ITA | 2003 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | リイシュー盤
A1: Ida
A2: Start
A3: Closer
A4: Sideways In Mexico
A5: Batterie
B1: And Now The Queen
B2: Figfoot
B3: Crossroads
B4: Violin
B5: Cartoon
Paul Bley Trio が65年に録音し、ESP-Disk から発表した作品。この盤は2003年リイシュー盤。Steve Swallow、Barry Altschul とのトリオで、Carla Bley の楽曲を中心に Annette Peacock、Ornette Coleman、そして Paul Bley 自身の曲も取り上げています。全体は短い演奏でまとめられていますが、軽い小品集というよりピアノトリオの形をどこまで削れるかを試したような作品です。
Paul Bley のピアノは速いフレーズで押すのではなく、音を置いた後の沈黙まで使って曲を動かしている感じ。Carla Bley の曲が持つ少し歪んだ旋律や素直に解決しない和声も、ここでは大げさに崩されません。むしろ余計なものを弾かないことで、曲の輪郭が静かに浮かび上がってきます。Steve Swallow のベースはよく歌いますが前へ出すぎず、Barry Altschul のドラムも拍を強く固定せずに、演奏の重心を細かく変えていきます。
フリージャズの時代にあるピアノトリオ作品でありながら、音は決して荒くないんです。静かで、短くて、どこか素っ気ない。それでも一音ごとの判断は鋭く、聴いていると曲の中に小さな亀裂がいくつも入っているのが分かります。美しいだけの室内楽ジャズではなく、歌心と実験性がぎりぎりの音数で並んだ1枚。Paul Bley がピアノ・トリオの言葉を大きく変えていく時期の、かなり重要な録音です。イタリア盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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