Victor World Group | SMJX 10109 | JPN | 1970 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | 白ラベル見本盤
A1: Melvin 8:48
A2: Mr. Sheets At Night 7:05
B1: Green Line 6:11
B2: The Echos 10:49
Steve Marcus、Miroslav Vitous、Sonny Sharrock、Daniel Humair の4人による名盤。70年に東京青山のビクタースタジオで録音された作品で、アメリカのフリー/ジャズロック、ヨーロッパの先鋭的なリズム感、そして日本制作盤らしい独特の空気が1枚に集まっています。 Steve Marcus は Larry Coryell 周辺のジャズロックともつながるサックス奏者、Miroslav Vitous はのちの Weather Report 以前から強烈な存在感を持つベーシスト、Sonny Sharrock はギターをほとんど管楽器のように裂く人です。
Steve Marcus のテナーとソプラノが太く切り込み、Miroslav Vitous のベースが速い線で下から揺さぶり、Danuel Humair のドラムが細かく反応する。その中で Sonny Sharrock のギターだけが、別の場所から火花を飛ばしてくるように刺し込みます。コードをきれいに添えるのではなく、歪み、引っかき、音の表面を荒らしていく感じ。4人が同じ方向へ走るというより、それぞれの強い癖がぶつかりながら、曲を前へ転がしていく演奏です。
この盤の面白さは、ジャズロックがまだ滑らかになる前の危なさにあります。ロックの重量、フリージャズの瞬発力、ヨーロッパのリズム隊の鋭さが、整理されすぎないまま残っているんです。名義だけ見るとオールスター的な企画にも見えますが、実際にはもっと生々しいセッション。70年代初頭のジャズが、電化と即興の間で熱を持っていた瞬間を、そのまま切り取ったような1枚です。日本白ラベル見本盤。
Sleeve: スレ/クスミ/背表紙上部にシミ/リングウェア
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---