Round Records | RX 106 | US | 1975 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | Quadraphonic
A1: I 3:30
A2: II 4:02
A3: III A 4:38
A4: III B 5:36
A5: IV A 0:18
A6: IV B 2:08
A7: V A 0:38
B1: V B 4:40
B2: VI 5:36
B3: VII 13:34
鍵盤奏者 Ned Lagin と 元 Grateful Dead の Phil Lesh が75年に Round Records から発表した作品。Grateful Dead 周辺ではありますが、ロックの派生として聴くより電子音響と即興がライヴ文化の中へ入り込んだかなり特殊な作品です。Ned Lagin が70年から74年にかけて作曲した大きな構想の一部で、シンセサイザー、コンピューター、加工された声や楽器音を使い、当時としてはかなり早い段階で電子音楽をロックシーンの内側へ持ち込んでいます。
Phil Lesh のベースは、ここではグルーヴを支える楽器というより、低い電気信号のように鳴っります。音は旋律やリズムとして分かりやすく進むのではなく、粒子のように現れたり、深いところでうねったり、急に金属的な響きへ変わったり。Jerry Garcia、Mickey Hart、David Crosby、Grace Slick らも関わっていますが、ゲストの名前で聴かせる作品ではなく、むしろ誰の音なのか分からなくなるところに面白さがあります。
Grateful Dead のコンサートの合間にも演奏されていたこともあるらしく、そう聞くとこの異物感はさらに際立ちます。歌やジャムを待つ観客の前に形のない電子音が広がる。その大胆さだけでも十分にインパクト大です。70年代半ばの西海岸で、ロック、電子音楽、即興、音響実験が一瞬だけ同じ場所に集まった記録として、今聴いてもかなり奇妙で先を行った1枚です。US Quadraphonic 盤。
Sleeve: スレ/クスミ/薄くヤケ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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