India Navigation | IN 1037 | US | 1978 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Lake 11:47
A2: San Pedro Sketches 12:48
A2a: Paseo Del Mar
A2b: Rose (68' 69')
B1: Pinky Below 10:38
B2: Monk's Notice 6:32
B3: Heaven 7:03
米フルーティスト James Newton が78年に名門 India Navigation に残した作品。ロサンゼルス周辺のクリエイティヴなジャズシーンの中から出てきた James Newton の初期を知るうえで重要な1枚で、Anthony Davis、Abdul Wadud、Phillip Wilson という編成も相当強め。フルートを前面に置いた作品ですが、柔らかな室内楽ジャズとして収まるものではなく、静かな音の中にかなり張りつめた緊張感があります。
James Newton のフルートは息を含んだ音、鋭く立ち上がる音、声に近い揺れを使い分けながら、曲の空気を細かく変えていきます。Anthony Davis のピアノは、その動きを和音で包むというより、硬い響きや間を置いて反応、Abdul Wadud のチェロも低音の支えにとどまらず、弓の強い線や爪弾かれる音で、演奏全体に別の重さを加えてます。
フリージャズの激しさを小さな編成に閉じ込めた音楽。音数は多くありませんが、ひとつの音が出た後の余白に、次の音を待つ緊張があるんです。Phillip Wilson のドラムも派手に煽らず、細かなシンバルや打点で曲の流れを変えていきます。各楽器が同じ方向へ進むというより、少しずつ違う角度から中心を探っているように聴こえます。
James Newton の後のソロ作や作曲家としての展開を考えても、かなり大事な位置にある作品だと思います。ジャズ、現代音楽、黒人音楽の記憶、室内楽的な響きが、まだ整いきらない形で並んでいる感じ。穏やかに見えて、実際にはかなり鋭い。フルートという楽器の印象を、静けさの中から少しずつ変えていくような1枚です。US盤。
Sleeve: スレ/クスミ/軽微なヤケ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---