Atlantic | SD 1531 | US | 1969 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | ゲートフォールドスリーヴ
A1: Henniger Flats 4:22
A2: Turn Of The Century 5:03
A3: Chickens 2:25
A4: Arise, Her Eyes 3:45
A5: Prime Time 3:59
B1: Throb 4:27
B2: Doin The Pig 3:40
B3: Triple Portrait 4:25
B4: Some Echoes 6:54
米ヴァイブ奏者 Gary Burton が69年にAtlanticから発表した作品』。Larry Coryell を含む初期カルテットの鋭いジャズロック路線から少し編成を変え、David Pritchard、Steve Swallow、Bill Goodwin とともに録音した作品です。Carla Bley や Michael Gibbs の曲も取り上げながら、ジャズ、ロック、室内楽的な響きを、より小さく引き締まった形でまとめています。
ヴィブラフォンを華やかに鳴らすというより、音の硬さと余韻を使って曲の輪郭を作っています。ギターは強く歪むのではなく乾いた線でリズムと和音の間を動き、Steve Swallow のベースは曲の内側でよく歌います。ドラムも大きく押し出すより、拍の揺れや細かな反応で演奏を進めます。
この作品の面白さは、フュージョンへ向かう直前の音が、まだかなり実験的なまま残っているところ。ロックの感覚を入れていても後の滑らかなクロスオーヴァーにはならず、曲ごとに少し違う角度から緊張を作っています。Carla Bley 由来のひねりのある旋律や、Michael Gibbs の構成感もあり、聴きやすさの中に簡単にはほどけない引っかかりがあります。
Gary Burton の60年代後半は、ジャズが電化やロックの語法をどう受け止めるかを試していた時期でした。その中で本作は、派手な革新作というより次の時代へ移るための細かな実験が詰まった1枚です。音は軽く演奏は端正ですが、中心にはかなり鋭い感覚があるんです。ヴィブラフォンを軸にしたジャズロックが、まだ整いきる前の柔らかい緊張を残した好内容です。US盤。
Sleeve: スレ/クスミ/背表紙側下部など数箇所にシール痕/
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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