Vertigo | 6435 050 | GER | 1980 | M: VG+ / VG+ | JK: VG-
A1: Ways Of Love 3:27
A2: Beneath Silence And Storm (Part I+II) 10:48
A3: Summerdays 4:36
B1: Dreamworld's Symphony 19:14
B1a: Introduction
B1b: Between Trees And Oiseaux
B1c: Un Rêve Se Réalisé
B1d: Endless Tenderness
独 Dreamworld が80年にVertigoから発表した作品。Yatha Sidhra『Meditation Mass』で知られる Klaus Fichter と Rolf Fichter 兄弟によるプロジェクトで、70年代クラウトロックの瞑想的な流れを、80年代に入る手前の柔らかいシンセ、アコースティックギター、フルート、電子ドラムで組み直した作品です。
Yatha Sidhra のような深いトランス感をそのまま期待すると、少し違って聴こえるかもしれません。ここでは長い反復で沈み込むより、歌やメロディを前に出しながら穏やかなサイケデリック感を作ります。英語詞の素朴さ、淡く伸びるシンセ、時折入るメロトロンやフルートの響きも含めて、洗練よりも手作りの理想主義が残っているところが魅力です。
この作品の本質は、クラウトロックの重さを軽くしてしまったことではなく、精神性の置き場所を変えたことにあると思います。70年代的な実験や長尺即興の名残を持ちながら、音はもっと明るく、ニューエイジやソフトプログレに近い方向へ開いています。荒々しい覚醒ではなく、優しさや平和への願いを音にしようとする感覚が前に出ています。
大作志向の構成や幻想的なタイトルには少し大げさに感じる部分もありますが、その素直さこそがこの盤の味です。クラウトロックの残り香、アコースティックな温度、80年代初頭の電子音が、まだ完全には整わないまま並んでいる感じ。時代の境目に生まれた、柔らかく不思議なジャーマンニューエイジ/コズミックプログレ作品です。ドイツ盤。
Sleeve: スレ/クスミ/破れ
Media: スレ/全体的に軽微なチリノイズ
Include: オリジナルインナースリーヴ