ECM Records | ECM 1060 ST | GER | 1975 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Oceanus 10:58
A2: Visitation 2:32
A3: Drifting Petals 6:56
B1: Nimbus 6:25
B2: Winter Solstice 3:58
B3: Piscean Dance 3:33
B4: Red And Black 1:12
B5: Sand 4:07
米ギタリスト Ralph Towner が75年に ECM から発表した名盤。Oregon で培った室内楽的な感覚と、ECM らしい欧州ジャズの響きが正面から結びついた作品。Jan Garbarek、Eberhard Weber、Jon Christensen という編成は、ただ豪華というより、この音楽に必要な緊張と広がりを作るためのほとんど完璧な組み合わせだと思います。
Ralph Towner のギターはコードを鳴らすだけで曲の空気を決めてしまいます。クラシックギターの精密さとジャズの即興が同じ手の中にあり、一音ごとに次の展開を呼び込んでいきます。そこへ Jan Garbarek のサックスが鋭く入り、Eberhard Weber のベースが低音を流れる線として支え、Jon Christensen のドラムが強さと余白を同時に作ります。
この作品で重要なのは、静けさが単なる静けさではないこと。音数が少ない場面でも、演奏は常に張りつめています。誰かが前に出ると他の三人が背景に下がるのではなく、空間の形そのものを変えていく感じ。インタープレイという言葉がこれほど似合う録音も多くありません。
ECM らしい透明な録音、北欧的な冷えた響き、アメリカ由来のフォーク/ジャズ感覚が、ここではひとつの音楽として高い密度で鳴っています。特に冒頭からの流れには、ギターの一音で掴まれ、最後のドラムの響きまで離されない強さがあるんです。美しいだけでなく、演奏の判断がすべて鋭い。ECM の美学を代表する作品であり、同時に Ralph Towner という音楽家の核心が最も鮮やかに表れた1枚だと思います。ドイツ盤 / LCなし / W.Germany表記 / DSステッカー。
Sleeve: スレ/クスミ/DSステッカー/コーティングスリーヴ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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