Supraphon | 10 3967–1511 | CZE | 1990 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Tušení Souvislostí / A Nose For Links 4:55
A2: Alchymista Na Výletě / An Alchemist's Trip 4:35
A3: Mezi Skutečností A Snem / Between Reality And Dream 3:35
A4: Vopičárna / Monkeying About 2:10
A5: Staus Quo Vadis 4:55
B1: Tajemství Katedrál / The Mystery Of Cathedrals 5:57
B2: Sám Se Svým Stínem / Alone With One's Shadow 5:25
B3: Hadí Kánon / Snake Canon 3:30
B4: Jitro Kouzelníků / The Dawn Of The Magicians 4:35
B5: Kejklíři / Jugglers 2:10
チェコのマルチリード奏者/作曲家 Jiri Stivin が87年に Supraphon から発表した作品。ジャズロックバンド Jazz Q の創設期からジャズ、古楽、現代音楽、即興を横断してきたJiri Stivin が、80年代のチェコ音楽シーンの中でロック寄りの鋭さと室内楽的な構成を結び直した作品です。
中心にあるのは Jiri Stivinのフルートと Michal Pavlíček のギターの対話。フルートはきれいな旋律を吹くだけでなく、短い音型を細かく刻み、ギターはその線を受けて、ロック的な硬さで押し返していきます。そこへチェロ、ドラム、声が加わり、曲はジャズロックの形を取りながらも、どこか劇的で、少し異物感のある響きになります。
Jiri Stivin は古楽にも深く関わった奏者ですが、本作ではそれを装飾として使っているわけではなくて。バロック的な反復やカノンの考え方が、フュージョンの滑らかな展開ではなく、緊張を生む仕組みとして働いています。Iva Bittová の声が入る場面でも歌ものとして柔らかくするのではなく、楽器と声の境目を揺らすように作用しています。
80年代の録音らしい明るさはありますが、音楽は軽くないです。ジャズ、ロック、古楽、東欧的な声の感覚が、きれいに混ざる手前でぶつかっている感じ。そのぶつかり方を整理しすぎないところに、この作品の面白さがあります。Jiri Stivin の多面的な活動が、ひとつのバンドサウンドとして強く表れた1枚です。チェコスロヴァキアプレス、90年リイシュー盤。
Sleeve: スレ/クスミ/薄くヤケ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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