Atlantic | ATL 50 074 | GER | 1974 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Danza, Danza, Fanciulla 2:41
A2: Them Changes 3:28
A3: You Better Get In Your Soul 5:28
A4: Ciacona (F-Moll) 6:40
A5: East St. Louis Toodle-Oo 2:06
B1: House Of The Kings 2:08
B2: Blue Monk 8:22
B3: The Earl Of Salisbury (Pavana) 3:16
B4: The Train And The River 2:19
B5: I Feel Free 2:55
スイス出身ピアニスト/コンポーザー George Gruntz が74年に Atlantic から発表した作品。60年代に『Jazz Goes Baroque』でバロック音楽とジャズを結びつけていた George Gruntz が、その発想を70年代のビッグバンド/ジャズロック的な響きへ広げた作品です。
ここでのバロックは、古い音楽を上品にジャズ化するための題材ではないんです。対位法的なフレーズ、硬いリズムの反復、管楽器の重なりが、ビッグバンドの厚みと電化以降のジャズの感覚にキレイに接続されています。整ったクラシカルジャズというより、古い形式を現代の大編成で揺さぶるような音です。
George Gruntz の面白さは、知的な構成を持ちながら音楽を頭でっかちにしないところにあります。複数の管楽器が細かく絡み、リズムは鋭く切り替わり、ソロも決められた枠の中でしっかり熱を持っています。バロック的な線の美しさと70年代ジャズの力強いアンサンブルが、少し大げさなくらいのスケールでぶつかっています。
単なるクロスオーヴァー作品として聴くと、少し変わった企画盤に見えるかもしれません。ただ、George Gruntz にとってはジャンルを混ぜること自体より、異なる時代の音楽を同じバンドの中で動かすことが重要だったのだと思います。ヨーロッパのジャズがアメリカの語法を受け取るだけでなく、自分たちの音楽史を材料にして別の形を作ろうとしていた時期の、意欲的な1枚です。ドイツ盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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