ECM Records | ECM ECM 1076 | GER | 1976 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Mountainscape I 5:54
A2: Mountainscape II 2:45
A3: Mountainscape III 4:21
A4: Mountainscape IV 4:25
B1: Mountainscape V 4:50
B2: Mountainscape VI 4:33
B3: Mountainscape VII 3:21
B4: Mountainscape VIII 7:12
コントラバス奏者 Barre Phillips が76年に ECM から発表した作品。John Surman、Dieter Feichtner、Stu Martin、エンジニアに Martin Wieland を迎え、コントラバス、管楽器、ドラム、シンセサイザーを使って、ひと続きの組曲のような音楽を制作しています。
Barre Phillips のベースが常に前へ出る作品ではないんです。低い弦の響きが演奏の足場を作りつつ、その上を John Surman のサックスやバスクラリネット、Dieter Feichtner と Stu Martin のシンセが彩りを加えていく感じ。各楽器が旋律と伴奏に分かれるのではなく、同じ風景の一部として働きます。
特に面白いのは、電子音が未来的な装飾として使われていないところ。シンセは霧のように広がったり管楽器の響きへ溶け込んだりしながら、アコースティック楽器との境目を曖昧にしていきます。ECM らしい広い録音空間を持ちながら静かな美しさだけではなく、足元が少し揺れるような不安定さも醸し出しています。
フリージャズの即興性、電子音楽の抽象性、室内楽の慎重な音の置き方が、無理なく同じ演奏にまとまる作品。音の密度や組み合わせが少しずつ変わり、最後まで同じ場所には留まらないのもおもしろい。Barre Phillips のベースを中心にしたリーダー作というより、複数の音がひとつの地形を作っていくような、70年代 ECM の中でも独特の1枚です。ドイツ盤。
Sleeve: スレ/クスミ/コーティング剥がれ/ヤケ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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