Black Lion Records | BLP 30141 | UK | 1973 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: I Mean You 7:47
A2: The Man I Love 5:14
A3: Ruby My Dear 6:07
B1: Little Rootie Tootie 3:50
B2: Misterioso 6:23
B3: Trinkle Tinkle 5:54
B4: Crepescule With Nellie 2:20
Thelonious Monk が71年にロンドンで行った最後のスタジオ録音から編まれた1枚。Al McKibbon、Art Blakeyとのトリオ演奏にソロピアノを交え、長く演奏してきた自作曲とスタンダードを改めて取り上げています。
この時期の Monk は決して新しい演奏語法を示そうとしているわけではありません。よく知る曲の骨格を残しながら、音を減らし、間を広く取り、必要なところだけを鳴らしていく。若い頃の鋭さが丸くなったというより、自分の音楽から余計なものをさらに削ったような演奏に感じます。
ピアノの打鍵は硬く、音と音の間には独特の空白があります。そこでリズム隊は隙間を埋めず、Monk の不規則なアクセントや急な停止を受け止めます。特に Art Blakey との関係には、初期から共演してきた者同士ならではの迷いのなさがあり、演奏が大きく動かなくても緊張が途切れません。
晩年の録音ですが、回顧的な落ち着きだけを聴く盤ではないです。同じ曲を何度も弾いてきた人が、それでもなお和音の置き方や沈黙の長さを変え続けながら挑戦していく。Monk の音楽が奇抜な癖ではなく、最後まで揺らがなかった「考え方」だったことがよく分かる1枚です。UK盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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