Cycle | cycle 7011 | GER | 1980 | M: VG+ / VG | JK: VG
A1: Holz & Co. 4:47
A2: Drümmele Maa 5:32
A3: Suum, El Suum 3:06
A4: Between Tag 3:50
B1: Some Flip March Tip 3:31
B2: Bauschheimer Szenen 9:02
B3: Clash-Clash 6:00
ドイツのパーカッショニスト/ドラマー/エレクトロニクス奏者 Christoph Haberer が80年に発表したソロ作。Christoph Haberer は ドナウエッシンゲン 出身で、スイスジャズスクール やケルン音楽大学で学び、のちに Peter Giger’s Family of Percussion などでも活動する打楽器奏者。本作はアコースティックなドラム/パーカッションに、電子音や初期デジタル機材の響きを重ねた作品で、のちの彼の活動名ともつながる重要な1枚です。
打楽器作品というとリズムの強さや手数に耳が向きがちですが、この盤はもっと音色そのものを聴かせる内容。皮の鳴り、金属の響き、木の乾いた音、そこに電子音の不思議な揺れが重なり、単なるパーカッションソロではない空間が作られます。リズムはもちろん中心にありますが、踊らせるためのビートというより、音がどこから来てどこへ消えていくのかを確かめるような進行。打楽器のフィジカルな感触と電子音の少し冷えた質感が、かなり自然に混ざっています。
面白いのは、ワールドミュージック的な要素や実験音楽的な手法が入っているのに、研究室的な硬さだけに寄らないところ。アフリカやアジアの打楽器感覚を思わせる場面もありますが、異国趣味として飾るのではなく、自分の身体の延長として鳴らしている印象があります。そこに80年代初頭の電子音が加わることで、土っぽさと機械的な響きが同じ場所に並ぶ感じ。この違和感が、今聴くとかなり良いんです。
ジャズ、現代音楽、パーカッションミュージック、エレクトロニクスの境目にある作品ですが、分類よりもまず音の質感を聴いて欲しいです。細かな響きの変化やリズムの重なりを追ううちに、だんだん奥行きが見えてくるんです。80年という時期に、打楽器と電子音の関係をかなり自由に試していた、ドイツ産エクスペリメンタルジャズな1枚です。ドイツ盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/全体的に軽微なチリパチノイズ
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