Courage Of Lassie / The Temptation To Exist (LP)

Amok Records | AMOK 506 | CAN | 1986 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: All That I Know
A2: Iron
A3: Hiroshima


A4: The Rose
B1: Hopes & Fears


B2: La Notte
B3: Sag Mir Wo Die Blumen Sind


B4: Air Du Temps


カナダのオルタナティブフォークバンド Courage Of Lassie が86年に Amok Records から発表したアルバム。前身にあたる Magic Dragon の活動を経て生まれたバンドで、Ron Nelson、Mady Schenkel、Rachel Melas、Rob Booth らを中心とするグループ。北米産でありながら、どこかヨーロッパのネオフォークやミニマルウェイヴに近い冷えた空気を持った1枚です。

アコースティックな弦楽器、ヴァイオリン、簡素な電子音、硬質なリズムが音像の中で淡く反響し、フォークの素朴さとポストパンク以降の無機質な感覚が、不思議な距離感で並列しています。歌は前へ押し出されすぎず、演奏も劇的に盛り上げるというより、淡々とした反復の中に感情を沈めていくような作り。面白いのは、暗さや冷たさがありながら、過度にゴシックへ寄らないところ。古い民謡の影、室内楽的な端正さ、ニューウェイヴの簡潔なビートが交差しながら、全体的にはどこか手作りの温度が残ってるという意外さ。80年代中期のインディペンデントな空気らしく、機材や録音の質感も整いすぎておらず、その少し粗い輪郭が作品の孤立感を強めています。

フォークロックとして聴くには硬く、ミニマルシンセとして聴くには有機的で、ネオクラシカルとして聴くにはもっと生活に近い。そこが本作の立ち位置。カナダの地下から出てきた作品でありながら、英国や欧州のポストパンク、ネオフォーク、チェンバーポップにも自然に接続する内容。時間が経つほど、聴けば聴くほど、謎が解けてくる1枚です。カナダ盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリパチノイズ
Include: ---
型番 SMS-08730
販売価格
4,200円(税込)
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