Tumbleweed Records Inc. | TWS 101 | US | 1971 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | ゲートフォールドスリーヴ
A1: Dimensions 3:11
A2: Plain Talk 5:01
A3: Cotton Suede 4:44
A4: Love Song 451 2:49
A5: A.L.F.A.L.F.A. 4:29
B1: Country Fable 1:28
B2: Waterweight 5:00
B3: Love Song 3:43
B4: Confessions 6:22
B5: Dawn Of Time 3:20
Arthur Gee が71年に Tumbleweed Records から発表したセルフタイトル作。Arthur Gee はカナダ出身のフォークシンガーで、60年代半ばにトロント周辺で活動を始め、69年にはコロラドでデモLPを録音。その後、Robb Kunkel、Larry Ray、Bill Szymczyk らが関わった Tumbleweed Records と契約し、本作が同レーベルの最初のリリースとなります。
いわゆる70年代初頭のSSW/フォークロックの形を取りながら、USらしくもう少し影が濃い感じ。アコースティックギターを軸にした素朴な作りではありますが、ただ穏やかに歌うタイプではなく、声の奥に少しざらついた孤独感が見えます。カントリーロック的な明るさや西海岸的な抜けの良さも部分的には感じられるものの、全体としてはもっと内省的でサイケデリックフォークの残り香が静かに滲んでいます。
完成度の高さというより、整いきらないまま残った人間味が肝。メロディは親しみやすく、曲調も大きく崩れるわけではありませんが、歌の進み方や言葉の置き方に、どこか足元のおぼつかなさがある。その揺れが作品全体を単なるフォークロックから少し外れたものにしている印象です。70年代初頭のアメリカーナ的な音像の中に、カナダ産らしい冷えた感触と、地下水のような暗さが混ざるところが面白いです。
Tumbleweed Records は大きな成功を収めたレーベルではありませんが、本作にはその短い活動期ならではの、メジャーでも完全な自主盤でもない微妙な立ち位置の魅力があります。きれいに売れるためのフォークではなく、時代の端に残された個人の歌として聴こえる1枚。SSW、アシッド・フォーク、初期70sフォークロックの隙間を探している耳には、静かに引っかかる作品です。US盤。
Sleeve: スレ/クスミ/開く側の縁にダメージ
Media: スレ/薄くヘアライン箇所あり/静音部に薄くチリパチ
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