CBS | CBS 464138 1 | SPA | 1990 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Abertura
A2: Txai
A3: Baü Mètóro
A4: Coisas Da Vida
A5: Hoeiepereiga
A6: Estórias Da Floresta
A7: Yanomami E Nós
A8: Awasi (Música Original Do Povo Waiãpi)
B1: A Terceira Margem Do Rio
B2: Benke
B3: Sertão Das Águas
B4: Que Virá Dessa Escuridão?
B5: Curi Curi
B6: Nozani Na
B7: Baridjumokô
ブラジル音楽を代表するシンガー/作曲家 Milton Nascimento が、1990年に Columbia から発表した作品。アルバム名の 『Txai』 はカシナワの言葉で「仲間」や「友」に近い意味を持ち、この作品自体もアマゾンの旅と先住民との接触を背景に作られた、かなりはっきりしたテーマ性を持つ1枚です。
社会的な主題を掲げながらも、音楽としては説教くさくならず、むしろ Milton Nascimento らしい開かれた歌の力が前に出ているのが聴きどころ。アマゾンや先住民文化への眼差しはたしかに核にありますが、作品全体はドキュメントというより、自然、共同体、祈りの感覚を Milton Nascimento 独特の旋律とハーモニーの中へ溶かし込んだものになっているんです。歌は相変わらず美しく、メロディもよく通るのに、その背景ではチャントや打楽器、環境音的な挿入が効いていて、いつもの Milton Nascimento より少し土の匂いが濃いです。1990年らしい音の質感ももちろんありますが、その整ったプロダクションがむしろ広い景色を生みながら、作品の主題をわかりやすく受け止めさせています。
Clube da Esquina 的な純粋な抒情だけを期待すると少し違うかもしれませんが、Milton Nascimento が自分の音楽をもっと外の世界へ開いた作品として聴くととてもわかりやすいです。ブラジル音楽、ワールドミュージック、環境や先住民への連帯、そのどれかひとつに回収されず、全部を Milton Nascimento の声でひとつにしてしまう、その包容力こそがこの盤の価値で、90年代以降の彼の作品の中でも、かなり特別な位置にある1枚だと思います。スペイン盤。
Sleeve: スレ/クスミ/薄くシワ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ライナー