Stunt Records | STULP 8807 | DNK | 1988 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: The Individualist 7:40
A2: Sense Of Home 9:13
A3: Dr. Overdose 4:24
B1: Avenida 5:19
B2: Out In Left Field 8:00
B3: Dedications 5:49
フィンランドのドラマー Jukkis Uotila が、88年に発表したリーダー作。Mike Stern、Jeff Andrews、Marc Cohen、Manolo Badrena、Bob Mintzer、Randy Brecker などそうそうたるメンバーが参加。作曲のクレジットを見ると、Jukkis Uotila が単なるドラマーではなく、作曲家としてもかなりの才を発揮しいたことがうかがえる1枚です。
80年代後半のコンテンポラリージャズらしいシャープな音像を持ちながら、単なる技巧派フュージョンに収まらないのが面白いところ。Jukkis Uotila はドラマーなのでリズムの設計がまずいちばんに強いのですが、それ以上に印象に残るのは曲全体の流れがかなり作曲家的だということ。タイトルから受ける都会的な印象どおり音は見通しがよく、グルーヴもしっかりあるのに、ただ前へ走るだけではなく、どこか余白や情景を感じさせるムードが独特です。Mike Stern 参加情報から想像できるような都会派フュージョンの切れ味を含みつつも、欧州的な抑制や知的さもちゃんと残っている。その中間感覚がこの作品のいちばん魅力的なところだと思います。
北欧ジャズとして聴いても、80年代フュージョン周辺として聴いてもおもしろい作品。リズムの強さ、作曲の確かさ、そして都会的な抜けの良さがきれいに混ざり合い、Jukkis Uotila という人の幅が、そのまま凝縮されたような1枚です。80年代クロスオーヴァーに通底する、海風のように軽やかで開けたバレアリックなフィーリングもたしかに流れていて、その風通しのよさが作品全体に独特の余韻を与えています。デンマーク盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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