Antilles New Directions | 7 90687-1 | US | 1988 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Deep Water 6:38
A2: Blonde Country 5:32
A3: Clean Machine 4:32
A4: Don't Bite Too Hard (Your Teeth Are Too Sharp) 6:09
A5: Ginkie 2:00
B1: Subway Love 6:48
B2: Ghosts 3:25
B3: Breakfast In Bed 5:44
B4: Sister Europe 6:09
英ブライトン出身のサックス奏者 Gary Windo が、Antilles New Directions から88年に発表したリーダー作。Carla Bley、Brotherhood of Breath、Matching Mole、NRBQ など幅広い現場を渡り歩いた人で、ジャズ畑にいながらロックやアヴァン、R&B的な荒さをずっと体に残したまま吹いていたタイプ。Knox Chandler、Ann Sheldon、Steve Moses、Jack Robinson らが参加しています。
フリージャズやポストパンク、アートロック以後の感覚が、妙に自然なかたちで混ざり合います。サックスはジャズの語法を土台にしつつ、音の出し方や押し出し方はもっとラフで、少し下品なくらいのロック的な勢いがあります。そこへギターやチェロが絡むことで、単なるコンテンポラリージャズには収まらない、ねじれた質感が生まれます。洗練されすぎず、かといって雑然ともしない、その半端なバランスがとてもいいです。演奏は自由なのに、全体の音像にはどこか都会的な硬さがあって、80年代後半らしい空気もきちんと残っています。いわゆる“英国産の変わり種ジャズ”として片づけるより、ジャンルの境目を平気でまたぐ人が作った、かなり実感のある音楽として聴いたほうがしっくりきます。
Gary Windo を名脇役として知っている人ほどおもしろく聴ける盤かもしれません。彼のキャリアにあった雑食性や、きれいに整理されることへの抵抗が、そのまま作品の魅力になっています。ジャズ、ポストパンク、NW 以後の実験音楽としても聴けるし、そのどちらにも少しずつはみ出している感じが、この人らしくてとてもいいです◎。US盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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