Epic | EPC 84617 | EU | 1980 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: The Winds Of Change 3:56
A2: Waves 6:00
A3: Portishead Radio 4:08
A4: Mona 6:57
B1: Conga Reel 2:56
B2: Buenos Dias, Capitan 2:40
B3: Lobsterissimus Bumbicissimus 1:05
B4: Fishing For The Moon 3:16
B5: Echo Foxtrot 3:09
B6: Sierra Tango 2:50
B7: Waiting For A Wave 2:00
英国のソングライター/作曲家 Mike Batt が、80年に Epic から発表したソロ作。自身がのちに「いちばん Freaky ではない作品」と振り返っているように、前作の大仰な組曲性から少し距離を取り、より歌と編曲のバランスへ重心を移した頃の1枚です。The Wombles や Art Garfunkel への楽曲提供で知られる人ですが、この盤では職人的な作曲家としての顔と、やや翳りを帯びたシンガーとしての顔がきれいに重なっています。
AORやポップロックとして耳あたりよく流れながら、内側にはかなり演出家肌の構築感が残っているところが肝。メロディは親しみやすいのに、ストリングスやシンセ、コーラスの置き方には舞台音楽や映画音楽に近い遠近感があり、単なる上質ポップで終わらせません。派手な実験作ではないぶん、逆に Mike Batt の編曲の細かさや、少し感傷を含んだ歌の運びがよく見えます。海風はあるのに、完全には晴れない空の色がずっと残る感じ。
Mike Batt の作品の中でいちばん奇抜な盤ではなくても、もっとも素直に持ち味が出た1枚として聴けます。英国ポップの端正さと、少し芝居がかった叙情、その両方が無理なく同居した好作です。ヨーロッパ盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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