Keith Jarrett / Shades (LP)

ABC Impulse! | IMPL 8039 | UK | 1976 | M: VG+ / VG+ | JK: VG-


A1: Shades Of Jazz 9:55


A2: Southern Smiles 7:47


B1: Rose Petals 8:51


B2: Diatribe 7:03


鍵盤奏者 Keith Jarrett が ABC Impulse! に残した76年作。編成はいわゆる“American Quartet” と呼ばれる面々、Dewey Redman、Charlie Haden、Paul Motian に、パーカッションの Guilherme Franco を加えた5人。Keith Jarrett の作品群の中ではECM期の抒情的なイメージだけでは捉えきれない、もっと土臭く、開かれたジャズ観が前面に出た1枚として位置づけられます。

フリージャズの感触を強く含みながらも完全に抽象へ振り切らず、あくまで“ジャズの骨格”を残しているのが聴きどころ。全4曲という構成もあって、どの演奏もテーマと即興の関係が比較的はっきりしているのですが、その内側では Dewey Redman のざらついたテナー、Charlie Haden の太く揺れるベース、Paul Motian の隙間を活かすドラミング、さらに Guilherme Franco の打楽器が楽曲をどんどん別の地平へ押し広げていきます。Keith Jarrett 自身も流麗なピアノだけで引っぱるのではなく、もっと荒々しく、時に叩きつけるような打鍵で、この時期ならではの熱がかなり濃いです。とくにタイトル曲は、オーネット以降のハーモロディックな感覚に深く踏み込んだ演奏が、このグループの自由さをよく表しています。

Keith Jarrett を美しいソロピアノの人として聴いていると少し意外に映るかもしれませんが、実際には彼のジャズマンとしての幅の広さがかなり直に出た作品だと思います。アメリカンカルテット後期の充実したアンサンブルと、70年代半ばの自由な空気がぶつかっていて、洗練よりも生命力の強さをひしひしと感じます。代表作の陰に隠れがちでも、Keith Jarrett の本質を別の角度からよく示している盤だと思います。UK盤。


Sleeve: スレ/クスミ/オモテ面にシール
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---
型番 SMS-08672
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2,600円(税込)
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