Revolutionary Ensemble / Revolutionary Ensemble (LP)

Enja Records | enja 3003 | GER | 1977 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Clear Spring 10:26


A2: March 4-1 11:41
B1: Chicago 5:47


B2: Revolutionary Ensemble 14:52




シカゴAACMの流れを汲むヴァイオリニスト Leroy Jenkins、打楽器奏者 Jerome Cooper、ベーシスト Sirone による Revolutionary Ensemble のライヴ盤。77年のオーストリアのモーザム城での演奏を収めた作品で、同年に独 Enja からリリース。収録は全4曲。グループとしては1970年代前半から活動していましたが、この盤では初期の剥き出しの緊張感に加えて、即興集団としての構築性がかなりはっきり刻まれています。

いわゆるフリージャズの熱量だけでは説明しきれないところが肝。演奏はたしかに複雑で間も多く、協和と不協和のあいだを絶えず行き来するのですが、不思議と散らばらないんです。ヴァイオリンは感情をむき出しにしながらも単なる絶叫にはならず、打楽器は空間を埋めるというより音の流れそのものを組み替えていきます。ベースも太く歪むような音で重心を担いながら、ときにアルコで音像を押し広げ、トリオとは思えない厚みを作ります。三者が別々の方向を向いているようで、気づくと深いグルーヴへ着地している。その動きが実に見事です。

とくに B1「Chicago」では、このグループの出自でもある都市への意識が、そのまま音の張りや誇りに変わっているように聴こえます。AACM以後の自由な発想、室内楽的な緻密さ、そして黒いロマンティシズムが、ライヴならではの生々しさでひとつになった1枚。荒々しいのに造形は細かく、抽象的なのに感情は濃い。70年代アメリカ前衛ジャズの豊かさを、かなり理想的なかたちで封じ込めた作品だと思います。ドイツ盤。


Sleeve: スレ/クスミ/ヤケ
Media: ごく薄くスレ/ごく軽微のチリノイズ/概ね美盤
Include : ----
型番 SMS-08665
販売価格
2,800円(税込)
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