Leaf | BAY 18V | UK | 2001 | M: VG+ / VG+ / VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Little Bang Theory
A2: Red Eye
A3: Sleep Test
A4: Two Strangers
A5: Lightfell
B1: Deadbeat
B3: Family Mask
B3: Sandblasted
C1: Trickster Tale
C2: Bone Room
C3: Escape From Evil
D1: Darker Still
D2: Deep End
英ドラマー Lou Ciccotelli と Richard Baker を中核にしたユニット Eardrum が、The Leaf Label から2001年に発表したセカンドアルバム。即興演奏を素材にしつつ、アフロビート、フリージャズ、ミュジックコンクレート、カーニヴァル音楽、エレクトロニクスを編集的に組み上げた内容で、レーベル側も Miles Davis、Lee Perry、Fela Kuti、アフリカ音楽、ロンドンの都市雑音を着想源として挙げていて、集団打楽器的で、濃く、動的な方向へ振れた作品です。
とはいえ、リズム作品でありながら、ただのパーカッションアンサンブルに収まっていないんです。土台にあるのはたしかに打楽器ですが、実際にはドローン、サックス、笛、エフェクト、コンピュータ処理が絶えず差し込まれ、音像はずっと流動的です。肉体的に打つ鳴らすという感触と、スタジオで切り貼りし再構成する感覚がせめぎ合っていて、その結果として生まれるのは“グルーヴ”というより、もっと濃い音の地勢のようなもの。ヒプノティックに前へ進む瞬間もあれば、密度が高すぎて視界が曇る場面もある。その不透明さも含めて、この作品はかなり英国的です。
つまりこれは踊らせるために整理されたトライバル感ではなく、アフリカ由来のリズム、ポストロック以後の質感、フリージャズ的な解放感を、都市の埃ごと煮詰めたような1枚です。聴きやすさよりも手触りと密度を優先した作品なので、すんなり馴染むタイプではありませんが、そのぶん他のどこにも似ていません。2000年前後の英実験音楽のひとつの横道として見ても、かなり独特な位置にあります。UK盤2枚組。
Sleeve: 薄くスレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---