RCA | PL 28347 | GER | 1979 | M: VG+ / VG+ | JK: VG+
A1: What Are You Waiting For? 3:42
A2: Tri Atma 3:23
A3: Sohag Chand (Folksong) 3:30
A4: Sometimes I'm Happy 4:46
A5: In The Beginning 2:45
B1: We Are Just Walking 3:56
B2: Nritya (Dance) 4:05
B3: Rain 2:20
B4: Ajit 4:27
B5: Ramu Ka (Folksong) 3:37
B6: Swabna (Dream) 1:00
独ギタリスト Jens Fischer と、インド出身のタブラ奏者 Asim Saha を中心にしたアンサンブル Tri Atma による79年作。欧州ジャズやフュージョンの枠組みにインド音楽由来の打楽器や旋律感覚を持ち込みながら、過度に技巧へ傾かず、全体を軽やかなバンドサウンドとしてまとめているのが特徴です。ドイツらしいクリアな録音と、各楽器の抜けの良さもこの作品の印象を決めています。
いわゆるエスノフュージョンとしての異国趣味だけで押していないところが聴きどころ。タブラや民族楽器の響きはたしかに核にありますが、それ以上に耳に残るのは素直で親しみやすいメロディと、肩の力が抜けたアンサンブルの柔らかさ。フォーキーな輪郭を持つ楽曲、シロフォンの音色が自然に溶け込む場面、さらにはレゲエのリズム感を取り入れた曲まで並び、内容は意外なほど開かれています。クロスオーヴァーやワールドジャズの文脈で語れる作品ですが、聴き心地はむしろ素朴で、ジャンルをまたぐ実験性よりも日常に馴染む温度のほうが前面に出ています。
なので、民族色の濃さやジャズ的な緊張感を求める人にはやや穏やかに映るかもしれませんが、逆にその中庸さこそが魅力です。70年代後半の欧州で育まれたフォーク、フュージョン、ワールドミュージック前夜の感覚が、無理なくひとつのバンドの音として結晶している。派手な一撃ではなく、じわじわと良さが見えてくるタイプの1枚です。ドイツ盤。
Sleeve: 薄くスレ/クスミ
Media: ごく薄くスレ/静音部にごく軽微なチリノイズ
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