Anthony Braxton, Ursula Oppens, Frederic Rzewski / Composition No. 95 For Two Pianos (LP)

Arista | AL 9559 | US | 1982 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A: Composition No. 95 For Two Pianos, Pt. 1 23:30


B: Composition No. 95 For Two Pianos, Pt. 2 26:15




米シカゴ名門 AACM 出身音楽家 Anthony Braxton が作曲し、ピアニスト Ursula Oppens と Frederic Rzewski が演奏した1枚。80年9月にミラノで録音、82年に Arista から発表。1曲約50分をA面/B面に分けて収めた構成でクレジット上は2台のピアノ作品ですが、ツィターやメロディカも使用されていて、Anthony Braxton の Arista 期の中でも、ジャズ作品ではなく作曲家としての側面が前に出た作品です。

2台ピアノと聞いて想像するような、がっちり組まれた対話や華やかな競演にはあまりならないところが肝。むしろ左右に置かれた2つの音の束が、ときに呼び合い、ときにずれて進み、ひとつの大きな回路の中で別々に動きながら、情報を受け渡していきます。音は密度が高いのに力で押しつぶしてくる感じではなく、むしろ複数の考えが同時に走っているのをそのまま耳で追うような感覚です。もちろん簡単にわかる音楽ではないのですが、ピアノの演奏がとてもよくて、記号的な書法や構造の複雑さがちゃんと手ざわりのある音として立ち上がっています。演奏者が2人に絞られていることがかえって作品の見通しをよくしているのかもしれません。

たしかに Anthony Braxton の代表作をいきなり1枚だけ挙げるなら最初に名前が出る盤ではないかもしれません。ですが彼がジャズ・ミュージシャンであると同時に、音の配置や構造そのものを考える作曲家だったことを知るには、とてもいい作品だと思います。音がどう並び、どうぶつかり、どう空間を作るか。実はかなり核心に近い1枚なのかもしれません。US盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---
型番 SMS-08628
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