Kudu | KU-35 S1 | US | 1977 | M: VG+ / VG | JK: VG
A1: Tico Rico 4:50
A2: Teach Me Tonight 4:18
A3: Lady Soul 4:45
A4: Lullaby Of Love 4:46
B1: I've Just Seen A Face 6:30
B2: Lament 5:06
B3: Funky Rooster 5:54
米サックス奏者 Hank Crawford の77年に米レーベル Kudu から出たアルバムです。Ray Charles 楽団での仕事でも知られる Hank Crawford ですが、この時期の作品ではアルトサックス方を土台にしながら、ソウル、ジャズ、フュージョンの間をしなやかに行き来する仕事で知られます。おなじみ Creed Taylor のプロデュース、David Matthews のアレンジという布陣の中で、Gary King、Steve Gadd、Eric Gale、Jon Faddis、Randy Brecker らが参加した手堅い1枚です。
ジャズファンクとしての滑らかさがありながら、ただ器用にまとまって終わらないところが聴きどころ。Hank Crawford のアルトは鋭く切り込むというより人の声のような節回しで引っぱるタイプなので、CTI 周辺らしい洗練された伴奏の上でも音楽が妙に生っぽく残ります。アレンジは都会的で演奏もキッチリ整っているのに、中心にはブルースやゴスペルの名残がちゃんとある、そのおかげでフュージョン寄りの音づくりになっても冷えすぎず、むしろ少し湿り気のある色気が出ています。
曲ごとの振れ幅もありますが、全体としては勢いで押すレコードというより、余裕のあるグルーヴの中で音の艶を聴かせる作品です。タイトル曲の抜けのよさや、スタンダードの扱い方、そして Beatles の曲まで自然に自分の音にしてしまう感じには、この時期の Hank Crawford のうまさがよく出ています、70年代後半の Kudu らしい上質さと、Hank Crawford 自身の土臭さがちょうどいい場所で重なった好盤です。US盤。
Sleeve: スレ/クスミ/シール剥がれ痕
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ/B1/B2間に小さくキズ(試聴参照)
Include: オリジナルインナースリーヴ