Head Of Wantastiquet / Mortagne (LP)

Ecstatic Yod | FYPL 98 | US | 2008 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: This Is The Spade That Descends 3:41


A2: She Brings New Water 3:11
A3: Mortagne 4:50


A4: Draw Down The Moon 3:30
A5: La Mauvais Etoile 4:03
B1: Seven Stone Stomp 3:00
B2: A Bolt Cannot Turn Them Back 2:50
B3: Rowan Tree & Red Thread 3:51


B4: Pocket Full Of Gold 1:55
B5: Elder Edda 2:31
B6: Now At Last It Shines 2:33
B7: Distance From The Ghost 2:46


USエクスペリメンタル/ロックバンド Sunburned Hand Of The Man でも知られる Paul LaBrecque のソロ名義、Head Of Wantastiquet が2008年に Ecstatic Yod / Ecstatic Peace! から発表した作品。録音はベルギーで行われ、500枚限定のLPとして出た作品で、名義の出自や制作環境を見ても、バンドの延長というよりかなり私的なソロ作として捉えるのが自然でしょうか。

アシッドフォークやアメリカンプリミティヴ寄りの弦楽器ソロとして聴き始めると、途中からもっと深い場所へ連れていかれるところが面白いところ。バンジョーやギターを中心にした音の骨格はたしかにあるのに、そこで鳴っているのは素朴さや郷愁だけではなく、煙のように漂う残響や、少し黒い光を帯びたサイケデリア。手触りとしてはアメリカーナやフォークの言葉だけでは少し足りない気がします。旋律をくっきり聴かせるというより、反復や余韻の中でじわじわ景色を変えていくタイプで、静かなのに妙な圧があるんです。その“地味なのに深く引き込む”感じが、この作品のいちばんの魅力だと思います。

バンドの熱量を削ぎ落とした残りとかではなく、Paul LaBrecque が音の影や余白だけを丁寧に掬い上げたような1枚。2000年代後半の実験フォーク周辺で、音数の少なさそのものを強度に変えていた好作です。US盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に薄くチリノイズ
Include: ---
型番 SMS-08605
販売価格
3,200円(税込)
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