Budi Siebert / Bridges (LP)

Biber Records | 66 380 | GER | 1989 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Reigen Seliger Geister 4:39


A2: Ein Sonntagsmorgen In.... 1:37
A3: Alsace 6:07
A4: Into It - Intuit 4:26


A5: Hard Times - Heart Times 3:33
A6: Herzeleid 5:49
B1: Dance Like Crazy 3:39
B2: How Are You Today 3:59
B3: Sing 4:06


B4: Waiting For The Storm 5:11
B5: Wintertanz 4:37
B6: Walzerle (Little Waltz) 4:16


独マルチ奏者 Budi Siebert が89年に発表したソロ作。独良音レーベル Biber Records からのリリースで、ディスコグラフィでもこの時期の代表的なソロ作品のひとつに位置づけられます。Budi Siebert はサックス、フルート、クラリネット、パーカッション、鍵盤などを横断する演奏家で、当時すでに Andreas Vollenweider 周辺や映画音楽でも活動しており、本作にもその多楽器的な発想がよく出ています。

たしかに音の肌触りはやわらかく空間は広く、民族音楽的な響きもあり、いわゆるニューエイジやヒーリングの界隈に収まるスタイルではありますが、ただ気持ちよく流れるだけではないところが聴きどころ。フルートやサックスの線は甘すぎず、打楽器やシンセの配置にも少しだけ角が残っていて、耳当たりの良さの内側にきちんと構成感があるんです。ワールドミュージックへの関心を取り込みながらも、土着性の再現というよりは西洋のスタジオ感覚の中で風景として組み替えているのがこの作品らしいところ。だから“癒やし”として聴くより、80年代末の欧州でジャズ/アンビエント/ニューエイジがまだ柔らかく混ざっていた、その接続面を味わう盤として聴くほうがしっくりきます。

雑食性と美意識が無理なくまとまった好作。タイトル通り、いくつかの音楽語法のあいだを静かにつないでいく作品だと思います。ドイツ盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---
型番 SMS-08578
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