Hydravion / Stratos Airlines (LP)

Carrere | 67.350 | FRA | 1979 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Passadena Airport 4:08


A2: Télécom 5:12
A3: Singaraja 8:01
B1: Ligne Équateur 4:15


B2: Carolyn Sud 4:52


B3: Santander 5:12
B4: L'Amour Charter 3:48


フランスの電子音楽家 Philippe Besombes を軸にしたグループ Hydravion。79年作。いわゆる“コズミック”というより自らを「エレクトロニックロック」と捉えていて、Cooky Rhinoceros のギターや Dolores De Las Palmeras のヴォーカルを交え、ギター、シンセ、声、リズムを混ぜ合わせた作りが特徴。Besombes 周辺の実験音楽やフランス産電子音楽の文脈から入ることもできますが、この盤に関してはもっとバンド作品として聴いたほうが面白いかも、です。

典型的なフレンチプログレにディスコ的な感触が混じる曲から、Ash Ra Tempel 系のコズミッシェ寄りの楽曲まで振れ幅があり、その雑種性が本作の核心。けれど、雑多なのに散漫ではないのがこの盤の不思議なところで、音の中心には常に未来的で少しメランコリックな浮遊感があるり、シンセが前に出ても冷たくなりすぎず、ギターが入ってもロックの熱気一辺倒にはならない、その中間の温度感が70年代末のフランスものらしい洗練と、まだ規格化されていない実験精神を同時に残しています。

70年代末の欧州でロック、シンセ、スタジオ技法がまだ柔らかく溶け合っていた時期の、すごくいい“途中経過”として聴くとしっくりきます。完成された様式美ではなく、発想の接続部そのものが魅力になっている1枚。フランスの地下プログレや電子音楽をある程度聴いてきた人ほど、ジャンル名では収まりきらないこの宙ぶらりんな手触りに惹かれるはずです。フランス盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ/盤面で目視ができないパチノイズ箇所あり
Include: ---
型番 SMS-08573
販売価格
3,800円(税込)
購入数