Orquesta Fireluche, Pau Riba / Segona Florada (LP + CD)

Not on Label | ---- | SPA | 2022 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Ha Explotat el Big Bang A Dintre Teu 3:15
A2: D'Aina 3:40


A3: Minyona de Reus 3:24
A4: Pugeu A Bes 4:44


A5: Acorar 5:38
B1: Flor Tancada 4:51
B2: Memimú 3:26


B3: Erro 3:11
B4: La Deu Còsmica 8:19


B5: Dona'm la Mà 0:57


カタルーニャ音楽の異端にして中核 Pau Ribaが、同郷のアンサンブル Orquesta Fireluche と組んで発表した2022年作。タイトルは「第二の開花」を意味し、カウンターカルチャーを通過した先にある、新しい表現の芽吹きを示唆します。ロック、フォーク、前衛音楽、演劇的要素が同時に息づく、歴史深いカタルーニャならではの1枚です。

素朴な歌から始まったかと思えば、管楽器や打楽器が割り込み、場面は突然切り替わる。その雑多さは一見ラフですが、どこかユーモアと人肌の温度を感じさせます。この感触は Robert Wyatt のソロ作品に通じるものがあります。歌が技巧よりも存在感として立ち上がり、少し不安定なままでも、その人らしさが音楽の芯になる感覚です。

同時に Orquesta Fireluche の行進曲めいたアンサンブルや、どこか玩具的で祝祭感のある音の配置には、後年の Pascal Comelade を思わせる要素も見え隠れします。洗練されすぎない編成、素朴さと前衛が紙一重で並ぶ感覚。実験でありながら閉じない、その姿勢が共通しています。Pau Riba のヴォーカルも歌と朗読の中間を揺れ動き、意味を説明するというより言葉を音として投げ込む役割を担っています。

英米ロック文脈のサイケデリアや前衛とは異なり、ここには地中海的な明るさと風刺、そして「集団で鳴らすこと」への強い意識があります。難解さよりも混ざり合うこと自体を肯定する音楽で、聴き手を突き放さない懐の深さがあります。実験音楽は必ずしも孤立したものではなく、人と人をつなぐための手段にもなり得ると気づくような、Robert Wyatt や Pascal Comelade が好きな人なら、その源流のひとつとして自然に響くはず。スペイン盤CD付属。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部にごく軽微なチリノイズ
Include: ライナー / CD
型番 SMS-08294
販売価格
6,800円(税込)
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