Sunny Alade | SALPS 16 | Nigeria | 1979 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Omo Araiye Ko Feni Foro
A2: Okuta Ko Se F'aive
A3: Eni Sise A Mowo Wole
A4: Layiwola Omidiji
B1: Ariya Is Unlimited
B2: Mo Ni Ore Kan
ナイジェリアのポピュラーミュージック「Juju」における第一人者 King Sunny Ade が自身のグループを率いて録音した79年作。ジュジュを伝統音楽として保存するのではなく、当時進行形のダンス・ミュージックとして鳴らしていた時期の記録です。欧米市場を強く意識する前のローカル盤らしい構成も含め、この作品には現地の空気がそのまま封じ込められています。
核にあるのは、パタパタと鳴るトーキングドラムを含む複合的なポリリズム。その上を、ハワイアンのスラックキーギターを思わせる、甘くとろけるトビのギターが縦横無尽に飛び回ります。A面の4曲は比較的ゆったりとしたグルーヴで展開し、身体をじわじわと温めていく流れ。ところがB面に入ると、思わず二度見するようなムーグ・シンセの活躍が待っている。あり得ない場所から飛び込んでくるギターに加え、ミヨミヨミヨーと鳴るファニーで少し不穏なムーグの音色。その意外性が、この空気感には驚くほどよく合います。
本盤はオリジナルのナイジェリアプレスのため、欧米向け編集のように曲が細かく分かれておらず、A面B面それぞれが長い流れとして繋がっている全2曲構成。もちろん小分けされたヴァージョンも楽しいのですが、流れ続けることでトランス感が増すのがジュジュの本領でしょう。気づけば時間の感覚が曖昧になっている、その危うさも含めて。ナイジェリア盤オリジナルプレス。
Sleeve: スレ/クスミ/シワ/折れ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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