Arista | AB 4161 | US | 1978 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Love Will Find A Way 5:12
A2: Pharomba 4:32
A3: Love Is Here 4:43
A4: Got To Give It Up 6:29
B1: As You Are 5:08
B2: Answer Me My Love 6:42
B3: Everything I Have Is Good 6:00
USアーカンソー生まれのテナー奏者 Pharoah Sanders。60年代後半は John Coltrane の後期グループでスピリチュアルジャズの最前線を走り、その後は自身の名義で精神性と開放感を併せ持つ作品を発表してきました。本作は78年リリース。70年代後半の空気を反映した、より開かれた表現へと舵を切った時期の1枚です。ヴォーカルで Phyllis Hyman、Norman Connors も参加しています。
それまでの激しい即興中心のスタイルから一歩引き、歌とメロディを前面に出した構成。エレクトリックな鍵盤やグルーヴ感のあるリズムが導入され、タイトル曲をはじめソウルやフュージョンの文脈とも自然に接続してい区サウンド。叫ぶというより語りかけるように旋律をなぞり、音の強度を抑えながらも芯のある存在感を保つ演奏。ヴォーカルが加わることで、メッセージはより直接的になり「愛」や「希望」といったテーマがはっきり輪郭を持って立ち上がります。
とはいえ、単なる迎合作ではありません。フレーズの間合いや音色の選び方には、スピリチュアルジャズ期で培われた感覚が確かに残っていて、即興の自由度は控えめでも演奏全体には緩やかな高揚感があり、聴き手を置き去りにしない強さがあります。難解さを期待すると拍子抜けするかもしれませんが、初めて Pharoah Sanders に触れる人にも入口としても良好な作品です。
このアルバムは、彼のキャリアの中で「伝える」ことを強く意識した一枚。音楽の力を信じる姿勢が、ストレートな形で記録されています。US盤オリジナル。高低差が緩やかな大きなワープがありますが適正針圧でトレースが外れることがなかったので、このままディスカウント出品します。
Sleeve: スレ/クスミ/シワ
Media: スレあり/静音部にチリノイズプチノイズ箇所あり/盤に高低差の緩やかなワープあり(適正針圧でトレースに問題なし)
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