Columbia | JC 36396 | US | 1980 | VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Ravel's Bolero 8:42
A2: What A Night! 8:29
A3: Wildfire 5:10
B1: Family 7:32
B2: Memories Of Minnie (Riperton) 7:09
B3: Say You're Mine 4:29
USフルート奏者 Hubert Laws の80年作名盤。70年代のCTI期で培ったクラシカルな品の良さを軸にしながら、よりポップでAOR寄りのテイストへと歩みを進めた作品。滑らかで格調高いフルートと、当時のColumbiaらしいアーバンでモダンなプロダクション。
エレピやシンセが主役並みに絡みつつ、ギター、エレクトリック・ベース、ドラムが軽やかなリズムを作り、ストリングスやホーンはCTI時代ほど前面には出ず、よりポップス的なレイヤーとして控えめに配置されています。フルートはあくまでメロディを担い、メロディは明快で聴きやすくソロパートもジャジーになりすぎず、アンサンブルとしての心地よさが優先されたアレンジ。ミディアム〜スロー中心で、都会的な柔らかさや夜のムード、AORの軽やかさが自然に混じり合い、リラックスした空気の中で、フルートが柔らかい光のように浮かび上がります。
何といっても妹の Debra Laws がヴォーカルで参加した名曲B1「Family」が収録されているのもこの作品の肝。ジャズフルートの名手による表現力が、80年代的なアーバン・ポップスに寄り添いながら新しい形で息づく一枚です。US盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微のチリノイズ
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