Evidence | EV 102 | FRA | 1985 | VG+ / VG+ | JK: VG
A1: ... Et D'Équerre 11:40
A2: Sale Temps Pour L'Ébène 3:20
A3: El Papagayo Se Tue 4:48
B1: Banshees 6:20
B2: Le Pouvoir Est Au Bout Du Klaxon 4:02
B3: Fihren Di Makhetonim Aheim 2:43
B4: Le Chant Des Saxifrages 5:45
仏クラリネット/サックス奏者 Sylvain Kassap の85年作。アコースティックとエレクトロニクスの間を軽やかに行き来しながら、独自の音響世界を築いてきたフランス即興シーンの中心人物。本作は、その活動の中でも特に「構築」と「自由」の両立に焦点を当てた内容。
編成は小規模ながら多彩で、クラリネットやサックスを中心にフルート、パーカッション、鍵盤などが入れ替わりながらアンサンブルを形成。演奏はテーマをしっかり提示する場面と音の性質を探るような静かな即興が混じりつつ、曲ごとに表情が変わります。鋭く柔らかいクラリネットの独特のニュアンスがアルバム全体の色を決め、旋律はときにリリカル、ときに鋭角的です。
難解な前衛ではなく、音の動きそのものを楽しめる開かれた実験性。スリリングなパッセージとささやくような静けさ混じる、フランス前衛〜ヨーロッパ即興シーンの豊かさを知る一枚です。フランス盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微のチリノイズ
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