Fonal Records | FR-49LP | FIN | 2007 | VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Kutsukaa Sydäntä 2:12
A2: Sydänten Ahmija 3:24
A3: Pete P 2:54
A4: Laulu Jo Menneestä 3:39
A5: Pysähtyneet Planeetat 3:48
B1: Muusimaa 4:20
B2: Varjokuvastin 2:12
B3: Muukalais-Silmä 4:50
B4: Suru Ei 8:30
フィンランドのシンガー/マルチインストゥルメンタリスト Islaja こと Merja Kokkonen による2007年デビュー作。北欧アンダーグラウンド特有の実験精神とフォークの素朴さが混ざり合う、きわめて個性的な作品です。ホームレコーディング的な質感と比喩的なヴォーカル表現による、当時のフィニッシュフリーフォークのシーンを象徴する一枚です。
アコースティックギター、ゆがんだシンセ、手作り感のあるパーカッション、トイ楽器、そして多重録音による声が中心。音の整合性よりも“感触”と“空気”が優先され、フォーク、電子音、ノイズ、童話的なメロディがそのまま同じテーブルに並ぶような、奔放で自由な構成です。Islaja の歌声は子どもの語りのように素朴でありながら不思議な緊張感をたたえ、フィンランド語の響きがその魔術的なムードをさらに強めています。
完成されたジャンルの枠に収まることを拒む手作りの実験性。フォークでもエレクトロニカでもサイケでもありながら、どれにも偏らない曖昧さこそが魅力で、聴くたびに違う景色を見せてくれます。北欧らしい静けさと、DIY精神に満ちた奇妙な温度を併せ持つ、初期 Fonal Records を代表する一枚です。フィンランド盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微のチリノイズ
Include: オリジナルインナースリーヴ
