Durutti Column / Lips That Would Kiss (LP)

Grabaciones Accidentales | 4G0435 01 | SPA | 1991 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: La Douleur 2:29
A2: Madeleine 3:00
A3: Lips That Would Kiss 3:40


A4: The Sea Wall 3:24
A5: All That Love And Maths Can Do 3:30
A6: Snowflakes 4:28


A7: Little Horses Of Tarquina 1:40
B1: Experiment In Fifth 3:30
B2: Take Some Time Out 3:32
B3: At First Sight 4:15
B4: Destroy, She Said 3:47


B5: Enigma 3:03
B6: Hommage To Martinů 3:09
B7: Piece For An Ideal 2:15


UKマンチェスターのギタリスト Vini Reilly を中心とするプロジェクト The Durutti Column。Factory Records の孤高の存在として知られる彼らの作品の中でも、83年に録音されたままお蔵入りになっていたアルバム「Short Storiies For Pauline」(2014年に正式リリースされました)の10曲中9曲を収録した91年編集盤。アナログ盤はスペイン盤のみという、実はなかなかに貴重な存在。

エフェクトをまとったギターが風のように淡く揺れ、リズムは抑えられつつ、旋律が言葉を持たないまま心に残る楽曲群。Reilly の演奏は技巧的でありながら、余白の美を追求した音の隙間に漂う静けさが、むしろ強い感情を呼び起こします。冷たさの中に温度がある、不思議なサウンド。Joy Division の Ian Curtis に捧げるカヴァー「Lips That Would Kiss」は胸が張り裂けるほどになんとも言えない名演。

どんなジャンルにも属さず、ただ誠実に“音を奏でること”に向き合った、派手な構成も時代性も超えた個性。部屋で小さく鳴らすと日常の輪郭が少し柔らかくなりつつも、ヒリっと痛い現実にも向き合わせてくれる1枚。スペイン盤オリジナル。


Sleeve: 薄くスレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部にごく軽微なチリノイズ
Include: ---
型番 SMS-08146
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