Columbia | YQ-7011-MU | JPN | 1975 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A: Improvisie 16:05
B: Touching 23:45
米ジャズピアニスト Paul Brey の71年作。米シンガー/リリシスト Annette Peacock、蘭ドラマー Han Bennink のトリオアンサンブルによる、オランダ/ロッテルダムでのライブ録音盤。メンツだけですでに強烈です。
Paul Bley の縦横無尽すぎるブッ飛びシンセと Han Bennink の爆裂ドラム、Annette Peacock の向こう側ヴォイシングや轟音エレピなどが絡み合う、完全フリーミュージック。こういう音楽は時に過剰なユーモアで辟易してしまうことも多々ありますが、この作品は全編通して緊張感ビリビリのシリアスインプロ合戦全2曲。
Paul Bley はインタビューでこのシンセサイザーを演奏していた時期のことを「観客が待っている間にどうやって音を出すかを考えるだけ」だと語っていましたが、その言葉通り、その場の空気の余白にどう呼応するかを即座に判断し、空間に対しての音楽を測りながら演奏しているようにも感じます。ピアノもシンセも音は違えど姿勢は変わらず。超硬派。日本盤75年後発盤。試聴は目安程度で。
Sleeve: スレ/ヤケ/クスミ
Media: 軽度のチリノイズ入る箇所あり/概ね良好
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