ECM Records | ECM 1211/12 | GER | 1982 | M: VG+ / VG+ / VGL+ / VG+ | JK: VG+ | ゲートフォールド2枚組
A1: Promenade: Cote Bamako I 4:08
A2: Bush Magic 5:05
A3: Urban Magic 15:35
B1: Sun Precondition Two 3:56
B2: Theme For Sco 17:55
C1: New York Is Full Of Lonely People 7:40
C2: Ancestral Meditation 7:00
C3: Uncle 8:50
D1: Peter And Judith 2:22
D2: Promenade: Cote Bamako II 5:16
D3: Odwalla / Theme 6:08
トランペット奏者 Lester Bowie、パーカッション奏者 Famoudou Don Moye、サックス奏者 Roscoe Mitchell、フルート/サックス奏者 Joseph Jarman などの強者要するUS即興ジャズ集団 Art Ensemble Of Chicago のミュンヘン公演を収録した2枚組ライブ録音盤。82年リリース。エンジニアは生っぽさとECMらしさのさじ加減が絶妙なサウンドを創り出す Martin Wieland。どうしても容姿的にキワモノ扱いされがちですが、いやはや、この完全なる即興によるサウンドのユニークさやリズム主体のインプロ、遊び心など細部に至るまで気を配ったか(かのような)サウンドメイク一つ一つが大きな河のようなうねりへと変わっていく時に得られるカタルシスは唯一無二。日本独特の「祭り」のリズムにも似た祝祭感のA1「Promenade: Cote Bamako I」、ユニークと猥雑にあふれた序盤から怒涛のフリーになだれ込む長尺B2「Theme For Sco」、放送事故のようにただただ静謐で深淵なハードコア・アンビエントC2「Ancestral Meditation」、パーカッション・フリー・インプロD2「Promenade: Cote Bamako II」など息もつかせぬ全11曲2枚組。なんかもう理屈抜きで直感的に「すごい!」と感じてしまう瞬間に溢れた1枚。すごいのなんのって。