Triple Earth | TERRA 105 | UK | 1988 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Dertfik Confiance (Nakara)
A2: Ralia Mahboubit Galbi
A3: Ana Mazel
B1: Lella Rani Ensaaf El Mektoub
B2: Tayo Tayo Adiani
B3: Douni El Bladi
アルジェリア出身の Cheb Mami が89年に Shanachie から発表した作品。ライがフランス経由で世界へ広がっていく時期の1枚で、伝統歌謡としての節回しと80年代末のシンセ、リズムマシン、ポップな編曲が混じり合います。Cheb Khaled が“王”なら、Cheb Mami が“プリンス”と呼ばれたのも納得できる、瑞々しく若い声の切れ味があります。
Cheb Mami の歌は軽く伸びる高音がまず耳に残ります。ただ甘い声ではなく細かいこぶしや言葉の跳ね方に躍動感があり、明るいトラックの上でも歌だけがすっと前へ出てきます。伴奏はかなり80年代の音で、シンセの色や打ち込みのビートもはっきりしていますが、それが逆に当時の移民都市のポップ感覚をよく捉えています。
ライを民俗音楽として遠くから眺める作品ではなく、クラブ、ラジオ、カセット文化、パリやアルジェリアの若者の感覚が混ざった、かなり「生きた」ポップミュージックです。洗練されすぎない80年代の音作りと Cheb Mami のしなやかな歌が噛み合った、ライの国際化を知るうえでも聴き逃せない1枚です。UK盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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