Egg | 17.1417/4 | SPA | 1978 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Approche Sur 16:00
A2: Orgasmachine 3:45
B1: 29 h 08 mn 6:55
B2: L'Aube Jumelle 9:48
B3: Retour Sur Adonia 3:34
フランスの Ose が78年に発表した唯一作。中心人物は音楽ジャーナリストでもあった Hervé Picart で、Heldon の Richard Pinhas と François Auger が深く関わっています。Richard Pinhas 周辺の電子ロックとつながる作品ですが、Heldon の別名義というより、SF的な構想を持ったスタジオ作品として聴く方がしっくりきます。
音はかなり濃いです。Moog、ARP、Oberheim などのアナログシンセが厚く重なり、その中にギターやドラムが差し込まるスタイル。宇宙的という言葉で片づけられがちな音ですが、ここにはもっと肉感があります。電子音は冷たく漂うのではなく、うねり、膨らみ、時に荒いギターとぶつかりながら、架空の惑星を描くように進んでいく感じ。フランスらしい幻想性と、70年代末のロックの重さが同時に残っています。
プログレ、電子音楽、サイケデリックロックの境目にある1枚。洗練されたアンビエントではなく、機械と身体が近い場所で絡み合うような音。Pinhas/Heldon 周辺の作品が好きな方はもちろん、Bernard Szajner や Tim Blake などのフランス産シンセ音楽に惹かれる耳にも強く引っかかるはずです。録音当時の熱と機材の質感が、そのまま奇妙な生命感になったカルトな電子ロック作品です。スペイン盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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