IDA Records | IDA 012 | FRA | 1987 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Duguesclin 7:03
A2: Chanson Pour Louis De Funes 2:29
A3: Tango 6:25
A4: Rivière Salee 1:38
A5: Les Chameaux 1:38
B1: Loul 2:15
B2: Rebarbatif I 8:34
B3: Rebarbatif II 3:58
B4: La Taupe 2:42
B5: Rebarbatif I+II 0:43
仏クラリネット奏者 Louis Sclavis が87年に録音し、IDA Records から発表した1枚。Francois Raulin、Bruno Chevillon、Christian Ville、Dominique Pifarely を迎えたクインテットで、Louis Sclavis の初期作品の中でも作曲と即興の関係がはっきり見える1枚です。
Louis Sclavis のクラリネットは細く乾いた音で短い旋律を刻み、急に低いクラリネットへ沈みつつ、またサックスのように線を太くして戻ってくるようなサウンド。そこへピアノとシンセ、ベース、打楽器、ヴァイオリンが加わり、曲はジャズというより小さな劇の場面転換のように進行します。
『Chine』という題名から東洋趣味を想像すると、若干違います。ここにあるのは中国風の装飾ではなく、遠い場所を思い浮かべることで生まれる間合いや、音の置き方への関心です。旋律はどこか民謡のように素朴ですが、アンサンブルは簡単には落ち着きません。ヴァイオリンが細い線を引き、ピアノが硬い和音を置き、打楽器が拍の位置をずらすことで、曲の景色が少しずつ変わっていきます。
80年代フランスのジャズには、フリージャズ、現代音楽、舞台音楽、民俗音楽が近い距離で混ざっていた時期の面白さがあります。本作もそのひとつで、激しく壊すのではなく書かれた構成の中に奇妙な余白を作っていきます。Louis Sclavis の音楽が持つ乾いたユーモアと室内楽的な緊張感がよく出た、静かに曲者な作品です。フランス盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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