Intuition Records | Intuition 3 | GER | 1987 | M: VG+ / VG+ | JK: VG-
A1: Connoscence 4:50
A2: Escalate In 15/8 6:21
A3: Minimal Kids 8:07
B1: Sunday With My Snow Angel 5:02
B2: Parallels 6:13
B3: Moon Gone 2:38
B4: Jou Be Lée 6:18
独サックス奏者 Gebhard Ullmann を中心とした Minimal Kidds が87年に Intuition から発表した作品。Andreas Willers、Nikolaus Schäuble を核に、Glen Moore、Trilok Gurtu、Hans Lüdemann、Burhan Öçal らが加わった編成で、80年代後半の欧州ジャズが即興、民族音楽、室内楽的な構成をどう同じ場所で鳴らそうとしていたかがよく見える作品です。
Gebhard Ullmann はのちに、より先鋭的な即興や作曲へ向かっていきますが、本作ではその出発点にある柔らかさを残っています。サックスは強く吹き切るより、曲の中に線を引くように入り込み、Andreas Willers のギターは乾いた音色と細かな反応で空間を作っていきます。そこへ打楽器や鍵盤が加わることでジャズの枠に収まりすぎず、少しエスニックで、少しニューエイジにも近い広がりを持ちます。
ただし、この盤は雰囲気だけで聴かせる作品では決してありません。Trilok Gurtu や Burhan Öçal のリズム感が入ることで、音楽は抽象的に漂わず細かな拍の動きや音色の変化によって前へ進みます。Glen Moore のベースや Hans Lüdemann のピアノも演奏を大きく飾るのではなく、曲の輪郭をそっと変えていく役割を担っています。全体に派手さはありませんが、音の配置にはかなり注意深い感覚があります。
80年代ヨーロッパの若いジャズが、民族音楽やアコースティックな響き、エレクトリックな質感を受け入れながら、新しい室内楽のようなバンド音楽を探していた記録です。整いきる前の瑞々しさとシンプルながらもしっかりとした構成感が同居した、静かに面白い1枚です。
Sleeve: スレ/クスミ/局所にシール痕
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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