Danish Music Production | DMLP510 | DNK | 1986 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Sipsi 5:37
A2: Indian Sun 3:19
A3: Osman-Hasan-Huseyin 2:12
A4: Marmaris Love 6:20
B1: Kiz Hatice Oy Hatice 3:37
B2: Turkish Show Biz 5:02
B3: The 5/8 Of Romance 6:38
B4: Festival In Horse Bazar 4:42
トルコ出身のドラマー/パーカッション奏者 Atilla Engin が、デンマークを拠点にした時期に残した Atilla Engin Group 名義の作品。Okay Temiz も関わった録音で、トルコ音楽のリズム感と、80年代ヨーロッパのジャズファンク/フュージョンがかなり自然な形で結びついています。
音楽性としてはまず打楽器奏者としての感覚が最初にあり、そこへベース、鍵盤、管楽器、ギターが乗っていくという流れ。リズムは細かく跳ねますが押しつけがましい重さはなく、曲全体に明るく開けた楽想があります。ターキッシュな旋律や拍の感覚も「珍しさ」として前に出るのではなく、バンドのグルーヴの中にごく自然に溶け込んでいるのがいいんです。
80年代らしいクリアな録音と、少しメジャー感のあるフュージョンの手触りがあります。ただその整った音の中でも、打楽器の動きや旋律の節回しにはきちんと土台があり、単なるリゾート風の「軽い存在」には決してなっていません。タイトル通り Marmaris という土地を思わせる明るさはありますが、観光的なムードよりもノマドな音楽家たちが自分たちのリズムを持ち寄って作ったバンド音楽として聴こえます。
欧州ジャズの中で中東/トルコの感覚がどう混ざっていったかを見るうえでも面白い1枚です。難しく構えず踊れる軽さもあり、それでいて細部には打楽器奏者らしい組み立ての妙があります。トルコとデンマーク、ジャズとファンク、民俗的な旋律と80年代のサウンドが、気持ちよく交差したクロスオーヴァー作品です。デンマーク盤。
Sleeve: スレ/クスミ/縁にシワや色剥げあり
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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