ECM Records | ECM ECM 1248 | GER | 1983 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | ゲートフォールドスリーヴ
A1: Els Segadors 4:11
A2a: The Ballad Of The Fallen 4:22
A2b: If You Want To Write Me 3:59
A2c: Grandola Vila Morena 2:13
A2d: Introduction To The People 3:48
A2e: The People United Will Never Be Defeated 1:41
A3: Silence 5:40
B1: Too Late 8:22
B2: La Pasionaria 10:25
B3: La Santa Espina 7:00
米ベーシスト Charlie Haden が Liberation Music Orchestra 名義で83年にECMから発表した作品。Carla Bley がアレンジを担い、Don Cherry、Mike Mantler、Dewey Redman、Paul Motian らを含む大編成で録音された、69年の『Liberation Music Orchestra』に続く重要作です。
この作品の中心にあるのは、政治的な意思と音楽の構成が分かれていないこと。スペイン内戦、エルサルバドル、チリ、ポルトガルなど、抵抗や追悼に結びついたトラッドを素材にしながら、それを単なる引用やスローガンにはしていないんです。Carla Bley の編曲は民衆歌の強い旋律を残しつつ、管楽器の重なり、静かなソロ、突然の集団的な響きによって、歌が持っていた意味を大きなジャズアンサンブルの中へ落とし込んでいます。
Cahrlie Haden のベースは、もちろんここでも音楽の芯にあります。前へ出て技巧を見せるのではありませんが、旋律を支え、沈黙を支え、バンド全体の重厚さを決めています。Don Cherry や Dewey Redman のソロも、自由に吹き散らすというより曲が背負っている記憶に反応するように挿入されています。音楽は熱を持っていますが、怒りをそのまま大きな音に変えるのではなく、悲しみ、祈り、連帯の感覚をゆっくりじっくり広げていル感じです。
ECM らしい透明な録音の中で、これほどはっきり政治的な輪郭を持った作品は多くありません。ただ、その強さは主張の大きさではなく、旋律を「信じる」力にあります。美しいテーマがあり、重い歴史があり、それを演奏する人たちの確かな呼吸がある。Charlie Haden の音楽思想と Carla Bley の編曲が深く結びついた、Liberation Music Orchestra の中でも特別な1枚です。ドイツ盤。
Sleeve: スレ/クスミ/小さくシワ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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