Jazz Haus Musik | JHM 23 ST | GER | 1985 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Im Turm 7:47
A2: A.D. 5:21
A3: Bogentanz 7:57
B1: Geschichte 6:34
B2: Zauberei 9:23
B3: Kulu Kulu 5:24
ケルンで結成された Nana が85年に JazzHausMusik から発表したセカンドアルバム。Roger Hanschel、Hans Lüdemann、Rainer Linke、Klaus Mages によるカルテットで、のちに Blau Frontal へつながる流れの中にある作品です。80年代のケルンで、若い奏者たちがアメリカのモダンジャズをなぞるのではなく、自分たちの言葉でジャズを組み直そうとしていた時期の空気がよく出ています。
このバンドの特徴は自由に広がる即興よりも、かなり細かく書かれたテーマの扱いにあります。サックスとピアノが短いフレーズを鋭く受け渡し、ベースとドラムがその下で拍の置き方を少しずつ変える。演奏は軽く動いているようで、実際には曲の中にいくつもの核があります。滑らかに流すのではなく、その核をあえて残して進むところが Nana らしさなのだと思います。
サックスは、歌い上げるよりも細い線を切り込ませるように鳴ります。ピアノも和音で厚く支えるのではなく、リズムを割ったり空白を作ったりしながら曲を動かしていくタイプ。リズム隊は派手に前へ出ませんが、演奏の重心を細かくずらしまがら、バンド全体を硬いまま跳ねさせます。
フリージャズの熱を残しながら、室内楽的な構成感とロック以降の軽さを持った作品です。難しいことをしていても重く構えず、明るさの中に緊張がある。若いバンドの勢いだけでなく、後のケルンジャズにつながる作曲感覚がすでに見えている1枚だと思います。ドイツ盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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