Jazz Haus Musik | JHM 17 ST | GER | 1984 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Traumzeit 5:15
A2: Wintermond 11:53
A3: Folk Jazz 4:42
B1: Mit Den Wölfen 5:19
B2: Stück Für Streichelquartett 5:32
B3: April Song 6:59
ケルンで結成されたカルテット Nana が84年に JazzHausMusik から発表した作品。Roger Hanschel、Hans Lüdemann、Rainer Linke、Klaus Mages という編成で、のちに Blau Frontal へつながっていく流れの出発点にあたる作品です。
ドイツのジャズらしい硬い構成感を持ちながら、演奏そのものはかなりしなやかな印象。サックスは細かく跳ねるフレーズを吹き出し、ピアノはリズムや空白を作るように動きます。ベースとドラムもまっすぐ押し切らず、曲の中で拍の重心を少しずつ変えていきます。
面白いのは、フリー寄りの緊張とポップにも近い明るさが同じ場所にあること。難しいことをしていても、音楽が閉じていかないんでえすよね。書かれたテーマは明快で、そこから即興へ入っても各楽器が勝手に広がるのではなく、曲の骨格を保ったまま角度を変えて、それぞれが走る感じです。
80年代の欧州ジャズがアメリカのモダン・ジャズをなぞるのではなく、自分たちの室内楽的な感覚やロック以降のリズム感を取り込んでいたことがよく分かる1枚だと思います。軽さはありますが、薄くはなくて。若いバンドの瞬発力と作曲された音楽としての緻密さが、まだ少し荒いまま同居しているところに、この作品の魅力があるのだと思います。ドイツ盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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