Virgin | 206 343 | EU | 1984 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Pulling Punches 5:00
A2: The Ink In The Well 4:29
A3: Nostalgia 5:40
A4: Red Guitar 5:09
B1: Weathered Wall 5:42
B2: Backwaters 4:50
B3: Brilliant Trees 8:34
Japan 解散後、David Sylvian が84年にVirginから発表した初ソロ作。坂本龍一、Holger Czukay、Jon Hassell、Kenny Wheeler、Mark Isham、Steve Jansen、Richard Barbieri らが参加した作品で、Japan 末期の洗練を引き継ぎながら、より静かで実験的な方向へ踏み込んだ1枚です。
本作はポップアルバムとしての聴きやすさを残しつつ、音の配置はかなり独特。David Sylvian の低く抑えた歌に、坂本龍一 の鍵盤、Jon Hassell や Kenny Wheeler の管楽器、Holger Czukay のテープ処理や異物感のある音が重なり、曲の中に広い余白を作りつつ、少ない音がそれぞれ強い存在感を持っているのが魅力です。
Japan の延長として聴ける部分もありますが、ここではニューウェイヴ的な鋭さよりもアンビエントやジャズ、第四世界的な感覚が自然に入っています。都会的でありながら、どこか遠い場所の空気もある。そこがこの作品を、単なる80年代ポップスから少し外れたものにしている理由かと思います。
参加メンバーは豪華ですが、音は見せびらかすようには鳴りません。むしろ、それぞれの個性を抑えながら、David Sylvian の声と世界観のために空間を作っている印象。初ソロ作にして、すでにかなり完成度の高い内容。静かですが、聴き終えたあとに記憶に残る作品です。EU盤。
Sleeve: スレ/クスミ/シワ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: オリジナルインナースリーヴ