Mercury | 811 332-1 | GER | 1983 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Herzklopfen 5:04
A2: Räp Mäc 4:16
A3: Dessert 3:20
A4: Vorwort 4:29
A5: Fabrik 4:35
B1: Eine Kleine Sehnsucht 5:15
B2: Peter 6:57
B3: Hitze 5:10
B4: Jetzt Ist Krieg 3:16
ドイツのシンガー Ingeburg Thomsen が83年に Mercury から発表した作品。フォーク、ブルース、ジャズ周辺で活動してきた彼女が、80年代初頭のニューウェイヴ/ロックの音像へ踏み込んだ意欲作です。
本作はジャズ出身のシンガーがポップに寄せたというより、声のクセや演劇的な表現を活かしながら、ドイツ語ロック、ニューウェイヴ、ダークなシャンソンの間を行き来するような内容。シンセや硬いリズムの感触は80年代らしいですが、全体は軽くなりすぎず、どこか湿った陰が前編に渡ります。
彼女の歌はきれいに整えるタイプではなく、言葉の強さや声の揺れで曲の表情を作っていタイプ。そのため、ポップな曲調でも少し不穏さが残り、明るいメロディの中にもクセがあります。ジャズやブルースを通ってきた人らしい歌の厚みが、ニューウェイヴ的な音作りの中で独特の存在感を醸し出しています。
ドイツ語圏の80sポップ/ニューウェイヴの中でも、かなり個性的な1枚だと思います。派手なヒット感ではなく、歌い手の背景と時代の音が少しねじれた形で結びついた奇作。聴きやすさはありながら、あとに妙な感触が残ります。独版 Grace Jones といえばわかってもらいやすいかも。ドイツ盤。
Sleeve: スレ/クスミ/薄くヤケ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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