Coste Apetrea / Airborne (LP)

Bozz | BOLP 5007 | SWE | 1989 | M: VG+ / VG | JK: VG


A1: Whales 5:20


A2: Ponta De Areira 3:19
A3: Albatross 3:15


A4: Angels 5:37
A5: Winterhawk 3:42
B1: Alicante 5:50
B2: Morgonmunkar 3:29
B3: Unidentified Flying Thoughts 4:20
B4: Airborne 5:13


B5: A Whiter Shade Of Pale 4:56


スウェーデンのギタリスト Coste Apetrea が89年に発表したソロ作。Coste Apetrea は Samla Mammas Manna への参加でも知られ、北欧プログレッシヴロックの少しユーモラスで技巧的な文脈にも関わってきた人物です。本作はその流れをそのまま引きずるというより、80年代末らしいクリアな音像の中で、ギターインスト、ジャズロック、ニューエイジ、バレアリックにも触れるような感覚を広げた1枚です。

まず耳に残るのは、ギターの音色の抜けの良さ。強く歪ませて前に出るのではなく、空間の中にすっと浮かぶようなトーンで、メロディを丁寧に運んでいきます。そこにシンセやリズムの整理された質感が加わることで、70年代プログレの複雑さよりも、もっと風通しの良いクロスオーヴァー感が前に出ています。とはいえただ耳あたりの良いフュージョンに収まらないのは、フレーズに少しひねりがあり、曲の展開にも北欧らしい淡い陰影が残っているからだと思います。

80年代後半のニューエイジギター作品に通じる透明感があります。ただ、アメリカ産の爽やかなギターミュージックとは少し違い、もっと欧州的でクラシカルな端正さとプログレ出身者らしい構成感が同居しています。明るく開けた場面でもどこか冷たい空気が流れていて、その温度差がこの盤の魅力になっています。

Samla Mammas Manna 周辺の個性を期待するとかなり滑らかに感じるかもしれませんが、よく聴くとメロディの曲がり方や音の配置には Coste Apetrea らしい癖が残っています。ジャズロック以降の演奏力、ニューエイジ的な透明感、80年代末のスタジオ感覚が自然に混ざった作品。聴き進めるほどギターの歌い方と音の余白がじわじわ効いてくる、味わい深い北欧クロスオーヴァー作品です。スウェーデン盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/全体的に軽微なチリパチノイズ
Include: ---
型番 SMS-08748
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