Popol Vuh / Cobra Verde (LP)

Milan | 807270-938 | FRA | 1987 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | ゲートフォールドスリーヴ


A1: Der Tod Des Cobra Verde - La Mort De Cobra Verde 4:40


A2: Nachts: Schnee - Dans La Nuit, La Neige 1:45
A3: Der Marktplatz - La Place Du Marche 2:30
A4: Eine Andere Welt - Un Autre Monde 5:00
B1: Grab Der Mutter - L'Enterrement De La Mere 4:35
B2: Die Singenden Mädchen Von Ho, Ziavi - Les Jeunes Chanteuses De Ho, Ziavi 6:45


B3: Sieh Nicht Überm Meer Ist's - Ne Regarde Pas Au-Dela De La Mer 1:35
B4: Hab Mut, Bis Dass Die Nacht Mit Ruh' Und Stille Kommt - Courage Jusqu'e Ce Que La Nuit Apporte Le Repos Et La Tranquilite 9:40




独 Popol Vuh が87年に Milan から発表した作品。Werner Herzog 監督、Klaus Kinski 主演の同名映画のオリジナルサウンドトラックで、Florian Fricke、Daniel Fichelscher、Renate Knaup を中心に、合唱やアフリカの声も取り込んだ作品です。『Aguirre』や『Nosferatu』などで深く結びついてきた Popol Vuh と Werner Herzog の関係において、本作は最後の映画音楽作品となります。

Popol Vuh の音楽は、サントラであっても単なる「背景」に収まらないところが面白いですが、この盤もまさにそういう内容。映画の場面に寄り添いながらも、音だけで聴いた時にきちんとひとつのスピリチュアルで荘厳な風景が立ち上がります。Florian Fricke のピアノやシンセは派手に展開するというより静かに空間を開いていくような響きで、そこに Daniel Fichelscher のギターやパーカッション、Renate Knaup の声が加わることで、祈りにも不穏な影にも聴こえる独特の温度が生まれています。

80年代後半の作品ではありますが同時代のニューエイジ的な滑らかさとは違い、もっと乾いていて、儀式的で、時に荒涼とした感触があります。アフリカの声や合唱が入る場面でも異国情緒として明るく見せるのではなく、人間の声そのものが風景の一部になっているような使われ方。美しいのに安心させすぎず、静かなのに逃げ場がない。そのあたりに Werner Herzog 作品との相性の深さを感じます。

初期の電子音楽期や神秘性とはまた少し違い、本作では長い活動を経た Popol Vuh の音が、映画音楽という形でかなり削ぎ落とされ形で提示されています。クラウトロック、アンビエント、宗教音楽、民族音楽的な感覚が混ざりながらも、過剰に説明的にならない。Werner Herzog の映像を離れても、Popol Vuh 後期の静かな強度を感じられる1枚です。フランス盤。


Sleeve: スレ/クスミ/薄くヤケ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---
型番 SMS-08739
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