Axiom | 518 048-1 | UK | 1993 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Niggers Are Scared Of Revolution 5:24
A2: A.M. 8:00
A3: Bum Rush 5:30
A4: This Is Madness 5:27
A5: Malcolm 6:24
B1: Pop 4:42
B2: Love 6:08
B3: 40 Deuce Street 3:49
B4: Personal Things 4:30
B5: This Is Madness (Metal Mix) 5:33
USラッパー/詩人 Umar Bin Hassan が93年に Bill Laswell のレーベル Axiom から発表したソロ作品。Umar Bin Hassan は The Last Poets のメンバーで、スポークンワード、ブラックポエトリー、ヒップホップ前史を語る上で欠かせない存在。本作は Bill Laswell がプロデュースを担当、Umar Bin Hassan と Abiodun Oyewole の声に加え、Bernie Worrell、Amina Claudine Myers、Bootsy Collins、Foday Musa Suso、Buddy Miles、Aiyb Dieng、Guilherme Franco、Anton Fier など、いわゆる Bill Laswell 界隈の面々が参加しています。
The Last Poets の延長にある作品ではありますが単なるリヴァイヴァルではなく、90年代初頭のブラックミュージックの再接続として聴ける1枚です。ファンク、ジャズ、アフリカ音楽、ダブ的な低音処理が重なり、その上で Umar Bin Hassan の声が言葉を叩きつける。ラップというよりもっと剥き出しの「語り」で、音楽がその言葉を包むのではなく、むしろ下から押し上げているような質感があります。
Bill Laswell らしい太いベースと空間処理は全体に強く出ていますが、過剰にプロデューサー色だけで塗りつぶされていないのも良いところ。Bernie Worrell や Amina Claudine Myers のオルガン、Bootsy Collins のファンクネス、Foday Musa Suso のコラやパーカッションが加わることで、ビバップ、アフロディアスポラ、ポエトリーがひとつの地続きのものとして立ち上がります。硬派ですが、音の表情は意外とカラフル。
93年という時期を考えると、ヒップホップがすでに巨大な言語になった後に、その源流側からもう一度声を返しているような作品でもあります。The Last Poets からヒップホップ以降の耳へ橋を架ける、ざらついた熱量のある1枚です。UK限定盤、シリアルナンバー付き。
Sleeve: スレ/クスミ/小さくキズ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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